御存知!名手Bobby Kimball/故Mike Porcaro在籍時 幻の第二期Toto 貴重なライヴ音源「Japan 1982」 ハーフオフィシャル盤二枚組 輸入盤未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは”幻の第二期”。
名手David Hungate脱退、名手故Mike Porcaro加入というメンバー交代があったものの、初期に続く”名手揃いのラインナップ”となっております。またBobby Kimballがキーボードを部分的に兼任しております。
またゲストに名手James Newton-Howard(Key、Toto Ⅳにも参加)、John Smith(Sax、Flute、B-vo)の参加がございます。
ハードロック、プログレやジャズ/フュージョンにソウルミュージックの要素を加えた独特の音楽性が聴かれるバンドでございます。
(David Paichが音楽監督。Steve Lukatherがハードロック/ハード・フュージョン、Steve Porcaroがプログレ、Bobby Kimballがソウルミュージック担当だった模様でございますが........そして変幻自在のリズム隊........................)
前作3rd「Turn Back」ではハードロック色濃い地に着いたアメリカン・ロック的な音楽性を指向し、ファンだけでなくバンド自身もお気に入りという高評価で日本では大ヒットとなるものの、母国アメリカではセールス不振。
その後契約が打ち切られるものの再契約となり、新作制作に乗り出したTOTO。
作曲面は以前同様David Paich中心でございますが、Bobby Kimballに加え当時成長著しかったSteve Lukather、Steve Porcaro(単独作)の貢献が際立つものとなっております。
また、前作で関わったJeff Porcaroも三曲作曲参加と異例な感がございます(バンドリーダーで作曲をしないドラマーでございますが...........そこが後のTotoの音楽変遷を物語る感が...............................)
再契約後レコード会社より「シングル含めたヒット作を」との要望を受け、またロック的な荒さを生かした前作の音造りが不評と読み、それらを意識し新作”Toto Ⅳ”制作。
(シングルを含めたヒット作を、とのレコード会社の圧力ではございましたが、その介入が(ヴォーカル交代等に代表される)その後の音楽性の迷走に繋がる感がございます........高品質でございますが............)
正直デビュー作に2nd、3rdの要素を加えた感のある集大成の感がある”Toto Ⅳ”でございますが、躍動感を残しつつも2ndでの音の厚みを加え、非常に洗練された空間の広い音像のくっきりとした音造りを指向。
但し、後に過剰になる八十年代特有のディジタル色強い音造りとは異なるものでアナログ的な温かみと厚みが強いもの。
当時はかのJourney、Asiaの音造りが評判を呼びましたが(これらは同じプロデューサーではございますが.......)それらを意識した感がございます。
また似た時期に深く制作に関わった”Chicago 16”でのDavid Fosterの音造り(かのBostonのTom Schlotz制作”Rockman”機器絡み?)をかなり参考にしていた感がございます。
(今作含め、当時オーディオファンに非常に好評であった感がございます....................................)
レコード会社の要望があれどTotoはTotoでございます。
1stに立ち戻った感のある非常に幅広い音楽性や楽曲が揃っておりますが、演奏・アレンジも含めロック的な躍動感とポピュラーさを強調した統一感のある音楽性の感がございます。
但し、楽曲のコンパクトさがミソ。
また、Bobby Kimball御得意のソウルミュージック系楽曲が復活。通なファンを唸らせるものとなっております(待望のBobby Kimball復帰後のライヴで取り上げられ、本人が非常にノリノリでございましたが...................................)。
音楽性もありヴォーカル中心。またDavid Paichのピアノ、Steve Porcaroのオーケストレーション・キーボードが強め。Steve Lukatherは(楽曲の指向もあり)コンパクト感が強いもの。
また、前述の”Chicago 16”の作風を意識した感があり、オーケストラ付帯楽曲やシンセ・オーケストレーション強めの楽曲にそれが垣間見られる感がございます。
正直、初期一連のTOTO作品群の中では楽曲のコンパクト感から異色感が確かにございますが、初期の音楽性の集大成の感がございます。
(全盛期TOTOの作品はHR/HM、プログレッシヴ・ロック系には非常に人気の高いものでございますが............................)
ヒットを意識した作風であるものの、新作”Toto Ⅳ”は非常に充実した内容で世界的に大ヒット。
但し、名手David Hungate(B)がツアーの長期化を嫌い制作後脱退。後任にPorcaro兄弟の次男で名手故Mike Porcaroが加入となり、初期ラインナップは終了。
”幻の第二期”となります........................................
現在でもこれらの初期の時期からの楽曲が演奏されると観客の反応が大きくなるのは良く知られた話でございます.........
さて、ハーフオフィシャル盤「Tokyo 1982」でございます。
1982年5月18日 東京・日本武道館公演での実況録音からの抜粋でございます。
そもそもラジオ/TV放送用に収録されたものでございますが、放送用マスターの何らかのコピーを基としている模様でございます。
但し、放送用に使用された音源と未使用に終わった音源には「リミックス」的な音質の違いがございます(音源の欠如部は海賊盤から補うというもの)。
されど、この手の類としては非常に良い音質でございます。
既に名手David Hungateは脱退。
同じく名手故Mike Porcaroが加入という第二期Totoではございますが、ツアー後の新作”Isolation”製作途中でBobby Kimballが解雇となり、
後任に故Fegie Frederiksen(ex-Trillion、Le Loux、後にFrederiksen/Phillips、Mecca、Radioactive他)が迎えられる事となり、あっけなく崩壊。
(Bobby Kimball曰くは次作”Isolation”で7曲を歌ったと事でございますが、David Paich/Steve Lukather曰くは4曲程との事で記憶の相違がございます。
バックコーラスがBobby Kimballで残されている事からもデモ段階ではない制作時まで関わっていた事は事実でございます。
一旦はBobby Kimballで完成していた感がございます。
(本編もB-voはBobby Kimballのテイクを使用)..................レコード会社及び関連がJeff Porcaroにルックス含めて不満を伝え、交代を促したとか.......何かねぇ........)
従って今作はライヴ音源とは言え、幻と言われた第二期TOTOの非常に貴重な音源となります。
(幻の第二期を含め)全盛期のTOTOのライヴ音源は公式含め非常に限られたものでございます。
現在でもライブで盛り上がるのはBobby Kimball、David Hungate在籍時のToto初期楽曲でございます。
(Steve Lukatherは今作に激怒している模様でございますが................「だったら正式に出してくださいよ」とのファンの愚痴が聞かれる昨今でございますが..........
幻の”In Search Of Hydra”ですらああでしたし.........................
されど「リリース出来る質には達してはいない」とのSteve Lukatherの御言葉。完全公式リリースは難しい模様..............何かねえ.............................)
正直演奏・アンサンブルそしてヴォーカル面含め粗さが目立つ感がございますが、勢いと若さが目立つという感もございます。
されど音質調整や演奏・ヴォーカルの差し替え等スタジオでの修正を加えれば、ライヴ盤としてリリース出来る感がございます。
また、ライヴならではのアレンジ変更や長尺化やソロパート、ソロ演奏等々非常に聴き所が多いもの。
一流セッション・ミュージシャンの集合体とは言え自身のバンドという事がありミュージシャンとしての本音をそれぞれ垣間見る様な演奏も聴かれ、
非常に貴重なライヴ音源である事は変わりないと存じます。
(かの”Hold the Line”やSteve Porcaro参加で知られる他ミュージシャン楽曲”Runaway”等削除で完全版ではない事が玉に瑕でございますが)
かの名作”The Baked Poteto Super Live !”のCD再発(極初期に日本でCD再発されたもののあっけなく廃盤)を「演奏が粗い!」と生前非常に渋っていたという故Jeff Porcaro。
かの幻の初来日記念ライヴ盤”In Search of Hydra”が演奏の粗さを問題にお蔵入りにした事もあり、今尚ファンに待望される初期ラインナップ期の本格的ライヴ盤は望み薄という事になるのでしょうか..................
故Jeff Porcaroの生前の意向が今尚バンドを左右すると言われる名バンドTotoでございますが、
その一端を垣間見る感がございます.............................
(巨匠名手Simon Phillipsの復帰問題は正直ここがネックではなかろうか?と..........)
この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。